就任のご挨拶
静岡県仏教会 第36代 会長 阪野 全治(浜松市 盛福寺住職)
新春を迎え謹んで皆々様のご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げます。
会員諸老師の皆様には、檀信徒教化、布教・法要等寺院を取りまく環境の厳しいなか、誠心誠意活動されていますこと、心より敬意を表します。
この度、静岡県仏教会会員、理事、諸老師皆様のご推薦を頂きまして、会長の大任を仰せつかることになりました。伝統ある静岡県仏教会第36代会長を担うことになりました、浜松仏教会の曹洞宗 盛福寺住職 阪野全治と申します。もとより浅学非才で歴代会長に及ぶものではありませんが、いご縁と受け止め、自分なりに精一杯仏法興隆と本会発展に尽力し精進を致したく存じます。
どうぞ皆々様のご法愛とご支援を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。
さて、自然は、いつもその時その時の事実を平然と受け止め、人間を含めた全ての生命体の自然活動のー環として、人間の行った行為も自然の営みとして全て吸収され、されればそうなるように、そこには、いいとか悪いとかいう分別の考えを差し挟まない、自然の摂理のままに全てを吸収し変化しとどまることをしません。
また人間も、生きるために活動し地球を大きく変化をさせようとしています。地球が出来て四十六億年と言われています。この地球の歴史をー年に例えると、生命らしき微生物が地上に誕生したのは、4月から5月だという。その生命を育み続けて人類が誕生したのは12月31日の22時過ぎだといいます。
人類は地球の歴史からみると、ついこの頃生まれたばかりの新参者ということになります。この人類が地球上に生まれて45万年、そして、その人類が歴史の中で文化らしきものを持つようになって、わずかに1万年とのことです。この歴史の積み重ねは、天地悠久の真理活動であり、今もなお縁に触れてー時も休まず変化し続けています。
このご縁は、わずかに1万年前から地球規模で大きな変化をもたらしました。数年前から叫ばれています、地球温暖化に起因する異常な猛暑やゲリラ豪雨もそのいち活動であります。
これもまた天地悠久の真理活動であり、人間もまた地球のーつの生命体にすぎないのであります。人類が地球を天体の星として遠く離れた所より見たとき、そのすばらしさに気づき、天地の働きによって抱かれ生かされていることの自覚とおのれの貧しさへの反省が、宇宙飛行士よりたびたび聞かれました。
この事は、人間の是非善悪等の価値判断の全ては、人間の都合というモノサシを中心においた見方でしかないことがわかります。
お釈迦様は、天地悠久の真理を見つけ出し「仏法」と呼び、その天地の道理に随って生きてゆこうと、そこに教えが生まれ「仏教」となりました。生・老・病・死をテーマとして逃れられない事実を正面から受け止め率直に受け入れ、かけがえのない全ての命に感謝し、お互いの違いをそのまま受け入れ学びつつ、共に手をたずさえ「今」しかない事実に目覚め大切に生きたいものです。
会員皆様の益々のご活躍とご健勝を心よりご祈念申し上げると共に、世界の全ての人々が争いなく平和な日々となりますよう切にご祈念申し上げ、謹んでご挨拶とさせていただきます。